正直に言おう。セラピーは高い。ディスクゴルフは無料で、しかも木がある。片方はクリップボードと柔らかい照明のオフィス。もう片方は、茂みで蛍光ピンクのディスクを探しながらリスに「フォア!」と叫ぶ。どういうわけか、後者の方が効き目があると感じる。
私たちはよくディスクゴルフのメンタル面について語る。集中力、忍耐、スポーツマンシップだ。ただ、見落とされがちなのが「コースそのもの」。苔むした小径、風で揺れる葉、土の道に足が刻むリズム。これは単なる舞台ではない。心の避難所だ。
灰色の脳に、緑が必要な理由
心理学では、精神的な疲労から回復を助ける場所を回復環境と呼ぶ。森、小道、川。ディスクゴルフのコースは、その条件をすべて満たしている。注意回復理論(Kaplan, 1989)1によれば、自然は意識的な努力の混乱から、脳にオフの時間を与えてくれる。
アメリカ心理学会2の報告では、緑地で過ごす時間はコルチゾールを下げ、心拍を安定させ、気分を改善する。つまり、ディスクゴルフでストレス解消できるのは偶然ではない。生物学が働いているということだ。
森林や公園、保護区に設けられたディスクゴルフのコースは、回復環境の教科書的な例だ。一本一本のフェアウェイが歩く瞑想になる。一投ごとに心が中心に戻る。外したパットも、受け入れる練習になる。

本当に効くディスクゴルフ セラピー
ディスクゴルフ セラピーが効くのは、セラピーっぽくないからだ。楽しさに紛れたグリーンエクササイズ。歩く、狙う、ときどきオークの木に向かって小言を言う。その裏で脳はずっと多くを処理している。新鮮な空気、適度な運動、意思決定、しかもランニングマシンの画面を見つめる必要はない。
従来の屋内運動に比べ、自然の中で行うアクティビティ、たとえばディスクゴルフは、不安や抑うつの軽減により大きく働く。2010年のEnvironmental Science & Technology3の研究では、自然環境で運動した人の方が、屋内で運動した人よりも気分が良く、自尊感情が高いと報告している。
要はこうだ。ランニングマシンを買えば、壁を見つめることになるかもしれない。ディスクゴルフをすれば、鹿を見つめることになるかもしれない。
クオリーパークでの私のメンタル・リセット
数カ月前、Quarry Park Disc Golf Courseで旧友たちと週末を過ごした。やることはシンプル。ディスクを投げて、近況を話して、体に悪いものを食べる。何年も会っていなかった友人もいた。仕事は容赦がなかった。締め切りは週末に侵食し、Slackの通知音が子守歌になり、私の落ち着き具合は花火大会の鳩レベル。
正直、最初からうまく切り替えられたわけではない。最初の数ホールは、まだ電波を探し、何か重要な連絡を見落としていないか半分気にしていた。けれど、ある瞬間に切り替わった。7番か8番ホールあたりで気づいたのだ。誰も私に何も求めていない。決断も、会議も、受信トレイの罪悪感もない。
エイヴォンの風、木々の間を縫うフェアウェイ、そして内心では誰もスコアをつけていないふりをしている友人たちだけ。
ラウンドの終わりには、人間らしさを取り戻していた。大きな悟りではない。ただ、予定表に入れられないタイプの静けさだ。クオリーパークが問題を解決したわけではない。けれど、解決しなくていい日があると気づく余白をくれた。
メンタルヘルスのためにディスクゴルフをする方法
次のラウンドをメンタルセラピーに変えたい?心配はいらない。お香も必要ない。
実践的な五つのコツを紹介する。
- 毎ショット前に立ち止まり、本当に耳を澄ます。木々を渡る風の音は、Microsoft Teamsの通知音よりずっと良い。
- ボックスブリージングを使う。4で吸って、4で止めて、4で吐く。繰り返す。特に木に当てた直後に効く。
- スコアをつける時以外は、スマホはバッグに。仮想通貨がまた下がっていることを今知る必要はない。
- 周りを観察する。樹皮の手触り、雲の形、バスケットに生えた苔。評価せずに、脳を自由に散歩させる。
- マンドを外した?気にしない。もう一回外してもいい。笑って、また投げる。
ディスクゴルフ メンタルヘルスは「おまけ」ではない
いまの生活は、終わりのないスクロールみたいだ。ディスクゴルフはそのノイズを切る。プレッシャーのない運動、気まずくない静けさ、そして雑談に縛られない社交。スポーツであり、セラピーであり、森の散歩。それが一つの過小評価されたエースランにまとまっている。
バーディーを取ることだけではない。人間らしさを取り戻すこと。3番ホールと野花のあいだで、内なるコンパスをもう一度調整することだ。
そして、メンタルヘルスの問題は深刻で、対処にもお金がかかる時代に、ディスクゴルフはスポーツ以上の存在になる。目的を持った森歩き。そして、最後にはバスケットが待っている。

まとめ
ストレスでいっぱい、疲れ切って、頭の中がごちゃごちゃしている?ディスクを一枚つかもう。フォームの予習はいらない。言い訳の予習もいらない。歩いて、呼吸して、また投げる。ディスクゴルフは裁かない。間違えるためのスペースをくれる。そして、気づけば勝手に上達している。
セラピーのセッションは50分で終わる。ディスクゴルフは終わらない。
ディスクゴルフ メンタルヘルス よくある質問
はい。ディスクゴルフは運動、新鮮な空気、シンプルな集中を兼ね備える。これは不安を和らげ、気分を上げることが研究で裏付けられている。
間違いなく。歩いて、狙って、屋外に身を置くことは、自律神経を落ち着かせる。ランニングマシンには真似できないやり方だ。
心に休憩を与える自然な空間のこと。木々が多く静かなディスクゴルフのコースは、まさにそれを提供してくれる。
いいえ。各ドライブでグリップロックしても構わない。大切なのは、プレーして、歩いて、集中するという行為そのものだ。